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私の体験を元にしたフィクションです。

封筒をしまった後で

自分で調べ、弁護士事務所に依頼しました。机の向こうで説明を聞きながら、私は書類の端を両手で持っていました。自分だけでは整理できなかった話が、紙の上では順番に並んでいました。これで少し、息ができると思いました。

任意整理が始まりました。帰り道は、来たときよりも肩が軽く感じられました。鞄の中には書類が入っています。とにかく、何かを始めたのです。そのことに、私は強く安心していました。

家で書類を封筒へ戻し、しまいました。会社や周りに知られないまま、手続きは進んでいました。翌日もいつものように仕事が始まり、誰かに呼び止められることもありませんでした。外から見える暮らしが変わらないことを、私は都合よく受け止めました。

机の上には、投資に使っていた端末がありました。封筒をしまった手で、その端末を開きました。手続きを頼んだことと、自分の行動を変えることが、私の中ではつながっていなかったのです。

当時の私の場合は、途中でも新たな借入ができてしまいました。借りられる画面を見て、怖くなるべきところで、私はまだ動かせるお金があると考えていました。任意整理を、正直に言えば軽く見ていました。

書類を持ち帰っただけで、前へ進んだつもりになっていました。その夜も私は画面を閉じず、値動きを追っていました。片付けたはずの問題が、しまった封筒の外で、また大きくなり始めていました。

まずは、自分の現在地を見るところから

私も、最初は自分の立ち位置を知るところからでした。収入・生活費・借入を、分かるところから一緒に整理してみませんか。

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